けれど空は青…

徒然なるままに

愛しい人

青い光の中で貴方が歌っていた

手を伸ばしても決して届かないんだけど

でも貴方の声は私を包んで離さなかった

 

愛しいと思った

触れたいと思った

でも

それが叶ったら

全てが終わってしまう気がした

 

今も貴方は歌っているんだろう

私が見ることのできない場所で

 

愛しい人へ

 

貴方の声が聞きたいです

 

 

私は雨の日が嫌いだった

 

昔、大好きだった彼に振られたあの日

ヒロインぶって雨の中傘もささずに歩いてみた

制服はびしょ濡れで、靴も鞄の中もビショビショで、オマケに親に怒られて…良いことなんて一個もなかった

 

だけど、家に帰ってお風呂に入って服を着替えて、1人部屋に落ち着いた時に、ふと…

何やってるんだろうと笑いがこみ上げてきた

 

強がりだったのかもしれない

開き直ってたのかもしれない

 

でも、何故だかあんなに悲しかった気持ちは何処かへ行ってしまっていた

 

お腹が鳴った

 

嗚呼、人間はなんて正直なんだろう

 

ふと窓の外を見た

雨はまだ降っていた

だけど、さっきよりちょっとだけ雨の降る街が

好きになった気がした

 

 

 

 

夢のあと

目が醒めて

頬が濡れていることに気づいた

 

私はなんの夢を見たんだろう

思い出せない

 

でも

心の何処かに寂しさが残っていて

きっと、悲しい夢を見たんだと思った

 

あの日別れた君のことか…

あの日失った君のことか…

それとも

昨日の夜の出来事か…

 

今わかるのは、隣に君がいないということ

 

振り子

大好きで

本当に大好きで

いつも一緒にいたいと思うのに

どうして

今日は顔も見たく無いんだろう

ほんのちょっと気持ちがブレてしまっただけで

こんな簡単に揺らいでしまうものなのかな?

 

振り子みたいに放っておけば、いつかこの揺れも治まって、いつもみたいに笑いあえるのかな?

 

 

 

ドア

「ただいま」

 

「おかえり」

 

待ってたよ

いや

待ってるよ

 

貴方が出て行って

もうどのくらい経つんだろう

 

そのドアが開くのを

いつも待っているんだよ

 

今日はドアの向こうが騒がしい

 

心がザワザワ騒ぎ出した

 

もうすぐかな?

もうすぐだよね

 

貴方がそのドアを開けたらなんて言うんだろう?

笑ってるのかな?

泣いてるのかな?

それとも

照れ臭そうに、少し怒ったみたいな顔で

「ただいま」

って言うのかな?

 

そうしたら、私は

思い切りの笑顔で「おかえり」って言おう!

 

待ってたよ。

 

 

 

 

 

 

 

妄想癖

妄想というか、空想と言うか…

子供の頃からそういう事が好きだった。

 

今でも

スクランブルを渡る人達の生活を

勝手に想像するのが好きだ

と言っても、結局その人と

言葉をかわす事も無いのだから

その妄想が合っているのかどうかもわからないのだけれど…

 

妄想だから、それでいいのだ

 

夢を見た

大好きな人が出てきて

私を抱きしめてこう言った

「明日は雨だね」

?????

もっと、素敵なフレーズを期待していたのに

一体なんだと言うのだろう。

夢くらい思い通りにやりたい放題やってくれたらいいのに

 

でも

貴方が夢に出てきてくれただけで

大満足だから、そこから先は得意な

妄想で、起きたまま夢を見る事にします