水面
水面を眺めるのが好きだ
風に揺れて
陽が照って
キラキラした水面に
空が映る
幸せだね
こうして2人でいる時間が
たまらなく愛おしくて
そっと貴方の手を握ってみる
伝わる温度が何だか照れ臭くて
無口になってしまうけど
今日はそれも心地いい
髪
長かった髪に
貴方が好きだった髪に
今日別れを告げたんだ
変われる気がして
何かにケジメをつけたくて
さようならの代わりに
髪を切った
ありがとう
大好きだったよ
一瞬の瞬き
線香花火の火種が
落ちないように
消えないように
と願いながら
この時間が
ずっと、ずっと続くようにと
願いながら
壊れないように
壊さないように
この一瞬の刹那を
心に刻み込む
空
暑い夏の日
空には一点の曇りもなく
青空が何処までも広がっていた
この空をずーっと辿れば
そこに貴方がいて
同じように空を見て
「いい天気だな〜」
なんて思ってくれていたら
いいのになぁ…と
あてのない想いを巡らせるのです
貴方が今居る場所は
いい天気ですか?
鏡の向こう
嗚呼そうか…
これは貴方か
鏡をのぞけば
愛していたあの頃に
戻れるような気がして
そっと映る姿を
指でなぞってみたけれど
無機質な手触りが
余計に寂しくさせて
ああ、あの頃にはまだ戻れないんだと
現実を思い知る
いつか鏡の向こうにいけますように…
貴方へ…
星は輝く
今日もあなたのうえで
今日の空が
いつか見たあの空と違って見えても
それでも
やっぱり、風は私に優しい
あなたの今日が光に満ちていますように…