けれど空は青…

徒然なるままに

おかえり

ちょっと不機嫌な帰り道

 

つま先の石にも腹が立って、舌打ちをしてみる

夜は誰にでも平等にやって来るのに

そんな当たり前にまでイラついて、対向車のライトに目を細める

 

原因もきっかけもわかるようで、わからない

解決方法も知っているようで、知らない

心がガチガチになっている

 

頭が思考を止めた刹那

 

カーステレオから流れて来た、あなたの声

 

全てを覚悟したような、全てを受け入れたような柔らかく懐かしい声

 

ふと、心が解けていくのを感じた

 

ありがとう

 

そして、おかえり