けれど空は青…

徒然なるままに

私は雨の日が嫌いだった

 

昔、大好きだった彼に振られたあの日

ヒロインぶって雨の中傘もささずに歩いてみた

制服はびしょ濡れで、靴も鞄の中もビショビショで、オマケに親に怒られて…良いことなんて一個もなかった

 

だけど、家に帰ってお風呂に入って服を着替えて、1人部屋に落ち着いた時に、ふと…

何やってるんだろうと笑いがこみ上げてきた

 

強がりだったのかもしれない

開き直ってたのかもしれない

 

でも、何故だかあんなに悲しかった気持ちは何処かへ行ってしまっていた

 

お腹が鳴った

 

嗚呼、人間はなんて正直なんだろう

 

ふと窓の外を見た

雨はまだ降っていた

だけど、さっきよりちょっとだけ雨の降る街が

好きになった気がした