けれど空は青…

徒然なるままに

おかえり

ちょっと不機嫌な帰り道

 

つま先の石にも腹が立って、舌打ちをしてみる

夜は誰にでも平等にやって来るのに

そんな当たり前にまでイラついて、対向車のライトに目を細める

 

原因もきっかけもわかるようで、わからない

解決方法も知っているようで、知らない

心がガチガチになっている

 

頭が思考を止めた刹那

 

カーステレオから流れて来た、あなたの声

 

全てを覚悟したような、全てを受け入れたような柔らかく懐かしい声

 

ふと、心が解けていくのを感じた

 

ありがとう

 

そして、おかえり

 

 

 

爪痕

パソコンを開いて

画面に映る文字を読む

 

全ては最新の情報で

真新しいもの達が笑顔を並べてる

 

そんな真新しい中に

隠れるように

2人の軌跡が刻まれていて

少し後ろめたさを覚えながら

コッソリそこをなぞってみる…

 

そこに、使い古された愛の言葉はないけれど…

 

 

 

青春の輝き

お別れの時は

いつも輝いて見える

 

私は何も変わらず此処に居るのに

 

まわりが早足で通りすぎる度

自分の立ち位置を見失いそうになる

 

若い時は何も見えないが

歳を重ねると見えすぎて、目をつぶりたくなる

 

輝きたいと思う者たちが眩しくて

私は今日も目を閉じてしまう

安堵

少しほっとして、微笑んだ

 

貴方は貴方の道を着実に歩んでいるんだと

知ったから

さみしさや不安が少し残っても、思い切って

塗りつぶしてしまおう

今日みたいに真っ青な空色で

 

貴方の一日が今日も輝いていますように

子供騙しの恋

いろんな理由をつけて貴方といるのは

きっと1人は寂しいと知っているから


好きとか

好きだったとか


そんな陳腐な理由を並べて

自分を騙している事に気づいていても


自分の気持ちに耳を傾けてしまったら


この恋は終わると知っているから


だから


まだ、もう少しだけこのぬるま湯に浸っていたい